おはようございます、ルナコです。
とうとう第4弾まで来てしまいましたが、自力で為替差損益を計算する問題を解消させて運用していくための方法についてです。
ただ、ちょっと手間がかかりますので万人にオススメできる方法ではありませんが参考にしてみてください。
以下に今までの記事を掲載しておきます。
Contents
運用の手順から見た自力計算が必要な箇所
米国株の運用はドルに交換して米国株購入→保有している間に配当金入金→売却が一般的だと思います。今のところ手数料などを考えると短期売買はほとんどなく長期保有がほとんどだと思いますので、配当金が入金している間に配当金を再投資しながら新たに購入していくといった形になるかと思います。図にすると以下のような感じになるかと思います。(私自身運用はSBI証券で行いますのでSBI証券では…という箇所もあります)
この図の中で為替差損益が発生して確定申告が必要な箇所は3箇所になります。特定口座で源泉徴収ありにしていることを前提としていますので、特定口座内で課税される箇所は除外します。あくまでも為替差損益の計算をしなくてはいけない箇所になりますのでご注意ください。
❶交換したドルで購入した場合
円を交換した時点でのドルは保有しただけですので、確定申告の必要はありませんが、米国株を買った時点で交換したドルは米国株(新たな経済的価値を持った資産)に変わるため、米国株を買った段階の為替レートで実現損益として計算しなくてはならなくなります。
前回の記事中の国税庁のホームページを再掲しておきます。
外貨建の預金をもって外貨建MMFに投資した場合には、新たな経済的価値(その投資時点における評価額)を持った資産(公社債投資信託の受益権)が外部から流入したことにより、それまでは評価差額にすぎなかった為替差損益に相当するものが所得税法第36条《収入金額》の収入すべき金額として実現したものと考えられます
❷受け取った配当金を使って新たに購入した場合
配当金を受け取った段階で配当に対しては既に課税されていますが、その配当金を使って新たに購入した場合には❶と同様になります。配当金を受け取った段階の為替レートから米国株を購入した段階のレートに差があれば確定申告が必要になります。
❸ドルを円に変えた場合
売却したりドルで受け取った配当金を円に変えた場合、為替レートに差があれば確定申告が必要になります。持っていた米国株を売却してしばらくそのままにしておいてから円に交換したり、プールしておいた配当金を円に交換したりした場合ですね。
売却に関しては円貨決済をした場合には売却と同時にドルから円にしてくれているので、その場合は特定口座内での対応になりますので自力計算は必要なくなります。
このように為替差損益を計算しなくてはならない箇所が多く、計算も複雑になりますので管理がかなり難しくなると思われます。
税理士さんってスゴイですね!って改めて思いました( ̄∇ ̄;)
税金問題を解消させる運用方法
では、上に書いてきた計算を一切しなくて済む上に、全て特定口座内で対応可能な方法についてです。
いきなり答えですが、外貨建てMMFを利用します。SBI証券以外の証券会社にもありますので、どの証券会社で外国株を買う場合にも行うことができます。
外貨建てMMFとは?
外貨建MMF(マネー・マーケット・ファンド)とは、格付の高い外貨建て(米ドル、カナダドル、豪ドル、ニュージーランドドル、南アフリカランド、トルコリラ)の短期証券に投資する投資信託です。※SBI証券さんより引用
一連の流れはこんな感じになります。
SBI証券さんに説明した図がありましたので、そちらを掲載させていただきました。
このようにMMFを購入して、米国株を購入する時に売却し、余りはまたMMFに戻すということをしていれば全て特定口座内で済んでしまいます。ただし、注意点は全て同日内に行うことです。
こちらのブログの方は詳しく載せてくれていて非常に参考になりました。私が知りたかったことが全て載っていましたので本当に感謝です(この問題でかなり頭を悩ませていたので。。。)
http://qbei-cinefun.com/invest/stock-market-lesson/lesson_09/
今回掲載する許可をいただいている訳ではないのですが、お問い合わせ欄がなかったので勝手に掲載させていただきましたが、掲載はダメということであればご連絡いただければと思います┏○
解決方法を簡単に説明すると日本の税法上は、確定申告の際の為替レートはリアルタイムとTTS/TTBという方法を使うことが認められていて、TTS/TTBは1日1回だけ決まるレートで同日内なら同じ為替レートで計算することが認められているそうです。
そのため、先ほどの自力計算が必要な箇所については全て同日内で完結させてしまえば為替差益による確定申告が不要になります。
もう一度先ほどの図を確認してみます。
この中の自力計算が必要な箇所❶〜❸を解決方法に当てはめてみるとこうなります。
❶交換したドルで購入した場合の解決方法
住信SBI銀行の外貨預金でもSBI証券でもどちらでもいいんですが、円をドルに交換してから米国株を購入し、米国株を購入して余ったドルはMMFに入れる。これを全て同日内で行うことで為替差損益を申告する必要がなくなります。
❷受け取った配当金を使って新たに購入した場合の解決方法
配当金を受け取ったら同日内にMMFを購入することで為替差損益を申告する必要がなくなります。
❸ドルを円に変えた場合の解決方法
外貨決済で売却益をドルで受け取ってからしばらくドルのまま保有する場合は同日内にMMFを購入することで為替差損益を申告する必要がなくなります。
ということでここ数日の問題が解消されてほっとしましたw
ただ、少しデメリットもあると思います。
- 外貨建てMMFは元本保証の商品ではないので、元本割れの可能性があるということ。元本割れはほとんどないそうなんですが、可能性としてはあるそうです。
- 配当金が入ってくる度にMMFを購入する手続きをしなくてはならないこと。ちょっとした手間ですが、購入銘柄が増えると手間に感じそうですね( ̄∇ ̄;)
- MMFという金融商品を買って売るという作業がありますので、確定損益があった場合は課税されます。もちろん、特定口座内のことですので、売却益、配当金等との損益通算はできます。
私はMMFを利用する位置づけは米国株購入までのつなぎと確定申告が煩雑にならないようにしたいということだったので、課税されることは諦めて、MMFを利用していこうと思っています。
ということで私の結論としては…
住信SBI銀行の外貨預金でドルを購入→SBI証券に送金→米国株購入→余りはMMFを購入
MMFを購入
①売却後ドルで保有していたい場合→売却後MMFを購入
②売却後円に変えたい場合→円貨決済するか売却後円転する
最後に
やっと一通りの税金問題に対して調べがついていよいよ購入ということができそうです。米国株は本当に大変なんだと実感しましたし、正直ブログをやっていなかったら諦めていた可能性大です( ̄∇ ̄;)
まだ購入もしていないのでこれからまだ問題が起こるかもしれませんが、その際にはまた記事にしたいと思っています。。。ただもう問題は起こらないで欲しいです、正直( ̄∇ ̄;)
今は一通りどの銘柄を買うか調べている最中です。
こちらのキャンペーンもあることですので近々購入する予定です。
今まで同様運用ルールも掲載しますのでそちらもよろしければご覧ください。
読んでいただいてありがとうございました。
コメント
MMFは為替変換の際の手数料が1ドルあたり、25銭(0.2%程)とられるため、結構な無駄が出ます。
為替に悩む同人様
コメントありがとうございます。
円でMMFを購入すると25銭かかると思いますが、私自身は住信SBIネット銀行でドル転してからSBI証券に振替してMMFを購入するという形にして手数料4銭にしています。すみません、記事だとその辺分かりづらいですね。時間があるときにもう少し分かりやすい表現にしておきます。
ご指摘いただいてありがとうございます。